がんと診断された方へ

「がん」と聞くと、一刻も早く治療をしたいとご希望されると思います。

けれども乳がんは、がんの中でも比較的穏やかながんです。
乳癌の治療は、手術だけではなく、抗がん剤・ホルモン剤、放射線治療などを組み合わせて行います。治療薬の効きやすさは癌の性格(サブタイプ)によってことなりますので、進行度(図6)やがんの性質(サブタイプ分類)(図7)などの診断をしっかり行ってから最適な治療を行うことが大切です。進行度によって治療の目的が変わってきます(図9)
最適な治療は乳癌診療ガイドライン(日本乳癌学会)に基づいて標準治療を行っています。「標準治療」とは専門家が世界中の研究の成果を集めて,有効性と安全性を確認し,現時点で最善の治療として合意したもので、現時点で,患者さんに最も効果が期待でき,安全性も確認された,最善の治療です。
乳癌診療ガイドラインは患者さん向けにも作成されており(患者さんのための乳がん診療ガイドライン)、ホームページも見ることができます。
http://jbcs.gr.jp/guidline/p2016/ 正しい情報を得るためにはとても有用です。

図6.がんの進行度(ステージ分類)

図7.サブタイプに基づく治療法選択

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