下部消化管グループ

診療内容

直腸癌では肛門付近の早期直腸癌に対して、永久的な人工肛門(ストーマ)を回避して肛門機能を温存する括約筋間直腸切除術(Intersphincteric resection: ISR)を導入しています。また、進行直腸癌に対し、術前化学放射線療法後に手術を行うことで、根治性の向上を目指しています。さらに、遠隔転移例、局所再発例には手術療法・放射線療法・化学療法を組み合わせることで治療成績の向上に努めています。2018年に保険診療として認められた直腸癌に対するロボット手術は、2016年より臨床試験として導入しており、今後も積極的に取り組んで行きます。

潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患に力を入れているのも当科の特徴です。潰瘍性大腸炎では大腸を全摘して、自然排便が可能な回腸・肛門吻合術を標準としています。クローン病では病変部の狭窄が高度な場合は病変部の切除を行いますが、比較的軽度の場合は狭窄を解除する術式を組み合わせ、可能な限り腸管を温存する方針としています。

先進的な減量/代謝改善手術にも取り組んでいます。食事療法などが無効な高度肥満症(BMI 35 kg/㎡以上)の場合や糖尿病を合併した肥満症(BMI 32 kg/㎡以上)の患者さんが外科治療の対象となります。当科では2010年から腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(胃を切除して管状に細長くし、摂取量を抑える術式)や腹腔鏡下袖状胃切除術に十二指腸空腸バイパス術を付加した手術を導入し、良好な成績を得ています。

診療体制

当科では、ほぼ全員が外科専門医と消化器外科専門医を取得しており、消化器外科領域の幅広い知識と優れた技能を有する専門医集団としてチームで治療に取り組んでいます。さらに日本内視鏡外科学会技術認定取得者を中心として腹腔鏡手術を積極的に導入しております。

得意分野

大腸癌に対する腹腔鏡手術
直腸癌に対する肛門機能温存手術、術前化学放射線療法を組み合わせた集学的治療
大腸癌再発に対する積極的切除、集学的治療
炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)、慢性偽性腸閉塞症に対する手術治療・家族性大腸腺腫症に対する手術治療
神経内分泌腫瘍(カルチノイド)、消化管間質性腫瘍(GIST)など稀腫瘍に対する手術治療
高度肥満症、糖尿病などの代謝疾患に対する手術治療
腹壁(瘢痕)へルニア、鼡径へルニアに対する腹腔鏡手術
人工肛門(ストマ)ケア
短腸症候群の予防と管理

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