入局案内

東北大学総合外科へ入局を希望される先生へ

連絡先→ welcometosurgery※surg.med.tohoku.ac.jp (医局長にメールされます ※を@にして下さい)

まずは当科入局に興味を持っていただき嬉しく思います。 当科は出身大学、性別はもちろん、経歴などは一切問いません。外科の診療や研究に興味を持たれている先生で、我々と共に働いてくださる先生はどなたでも大歓迎いたします。 また見学希望の先生は是非連絡をください、適宜調整いたします。それ以外でも入局にあたり疑問や心配事がございましたらどんなに小さなことでも構いませんのでご連絡ください。

「入局とは?」

入局とは簡単に言うと医局の一員に属することを意味します。これだけ聞くと組織に属して身動きが取れなくなる、というイメージかもしれません。ただ実際には‟外科を志す先生達と仲間になる”の方が正しいかと思います。我々はみんなで目標に向かって好きな事を言い合える関係なので、雰囲気としては“白い巨塔”ではなく“部活”に入るという感じです。また我々は大きな組織であり手術を行っている関連病院だけでも50以上、大学内医局員が100人ほどおります。それぞれの先生がいろんな知識・経験を持っているので、それらの先生と接することで自分の世界を大きく広げることができます。大きな組織ではそれぞれの先生の希望やニーズに対して柔軟に答えることができます。スペシャリストを目指すことはもちろん、女性のライフイベントから留学などに対しても可能な限りご要望にお応えします。このように医局とは個人では実現が難しい夢や将来を達成するためのお手伝いする組織です。もちろん縛り付けることは致しませんので組織から外れるのも自由です。“来るもの拒まず去る者追わず”が基本理念です。

「入局と大学院試験」

現在の専門医制度による入局のタイミングは、東北大学外科研修プログラムであればその最終年(5年目)、他基幹病院外科研修プログラムでは終了後(6年目)になることが多いです。詳細はそれぞれの研修プログラムの担当者に伺ってください。よって通常卒後5-6年で入局される先生が多いですが、他の病院に就職されたりしてから入局される先生も数多くいらっしゃいます。 入局される先生の多くは同時に大学院に入学されています。1年ほど各専門分野をローテートしてから研究を行い、その後3年ほどかけて医学博士を取得してもらっています(後述)。大学院入学は基本的には4月ですが10月にも入学は可能です。大学院に入らない先生も含めてその時期(4月もしくは10月)に合わせて入局していただいています。入局希望の先生は早めにご連絡いただけますと嬉しいですが、遅くても入局前の年末までにご連絡をいただけると助かります。 大学院試験は4月入学を希望される場合は前年の7月頃に願書を提出する必要がありますが、二次募集で12月頃に提出することもできます。10月入学希望の場合は同じ年の7月の募集で応募してください。
詳しくは東北大学大学院入試要綱をホームページでご覧ください(https://www.med.tohoku.ac.jp/admissions/grad/applicant/index.html)。

「キャリアパス」

医局の使命のひとつは、外科各診療分野のスペシャリストを育てることです。 具体的には、外科系学会の専門医・指導医を取得し、指導者として診療と後進の育成に当たる人材を輩出することを大切な課題としています。 入局者の多くは、大学院生の4年間のうちに外科専門医を取得できます。足りない分野の手術経験や論文・学会発表はサポート可能です。また、4年間の大学院生生活を終えた後には、関連施設での修練を受けることで、消化器外科学会専門医などのサブスペシャリティ専門医取得を強力にサポートします。いわゆる3階に相当する「食道外科専門医」、「内視鏡外科学会技術認定医」、「肝胆膵外科高度技能専門医」なども数多く輩出しています。医局出身者の進路は多岐にわたりますが、多くの先輩が地域の基幹病院で活躍しています。

「医局での生活」

入局時には、大学院に入学することが一般的です。以下、典型的なパターンを説明します。

1年目:病棟に配属し、各診療グループをローテーションします。外科専攻医プログラムに含まれる地域医療に相当する長期出張も組み込んでいます。大学院1年目で外科専門医に必要なすべての経験を修了することが可能です。 各チームでは、多くのスタッフと共に診療に従事し、大学病院ならでわの高度先進医療や希少疾患の手術や患者管理を経験できます。専門知識を得るだけでなく、多彩なスタッフとの人脈を築き、交流することが、先生方の外科医としての人生を豊かなものにすると確信しています。

2-4年目:専門グループに所属し、専門的な診療に携わりながら、学位取得を目指して研究を進めます。研究とは、課題から仮説を立て、それを証明・克服していくものです。基礎・臨床にかかわらず、研究者としての視点をもちながら課題を解決していく姿勢は、指導的な立場にある外科医として必要な素養です。大学院生活でその基礎となる力を身につけて下さい。

「経済的なこと」

特にご家族のいる先生方は、入局後の大学院生としての生活での経済的なご心配があると思いますが、大丈夫です。 1年目の病棟配属時には、「大学院生医員」として大学病院に雇用されることになります。多くはありませんが、給与が支給される他、医局から効率の良い出張(アルバイト、当科ではトランクと呼んでいます)を紹介します。また、長期出張もあり、この場合には一時的に関連病院に雇用されることになります。

2-4年目も、大学院生ではありますが、1年目以上に短期・長期出張を割り当てますので、十分な収入を得ることが可能です。

「その後の進路」

学位取得後には、サブスペシャリティ専門医取得を目指し、関連病院で修練を積んでいただきます。また、海外留学や国内の専門施設での修練を紹介することも可能ですので、ご相談下さい。先生方のキャリアアップは医局のパワーアップに直結します。一緒に頑張りましょう。

「医局での生活」

仕事だけでなく、医局はイベント盛りだくさんです。国内・海外学会への参加、スポーツ大会や、各種イベントもあります。一緒に医局を盛り上げ、充実した医局生活を送りましょう。

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