下肢急性動脈閉塞

1.下肢急性動脈閉塞とは

 

下肢急性動脈閉塞とは、急激に下肢の動脈が閉塞して症状を起こす疾患です。症状としては突然に下肢が痛み、冷たく、感覚が鈍くなり、麻痺して動かなくなります。時間が経つと下肢が壊死に陥り、救命のために下肢切断が必要になることがあります。緊急を要する疾患です。

2.原因

 

原因の多くは心房細動という不整脈で、心臓にできた血栓(血の塊)が下肢の血管に飛んできて血管をふさいでしまうために起こります。このほか、動脈硬化で血管の狭窄が強い方や他の病気に伴って起こることもあります。

3.診療と治療の流れ

 

発症から時間が経過すると下肢が壊死に陥るため、下肢を救うことが困難であったり、状態によっては生命に関わることがあります。そのため、緊急で血流を再開する治療が必要です。主に手術で血栓を除去して血流を再開します。重症である場合には下肢切断になることがあります。再発予防のために、急性動脈閉塞となった原因の治療も必要です。

<< 前のページに戻る

ページのトップへ戻る