肝臓に癌があるといわれた方へ

肝細胞癌について

http://www.surg.med.tohoku.ac.jp/transplantation/medical-3.html

肝内胆管癌について

肝内胆管癌は肝臓で作られた胆汁という消化液を肝臓から十二指腸まで運ぶ胆管のうち、肝臓内(2次分枝より末梢側)に位置する胆管に発生します。肝臓から発生する「原発性肝がん」の一つで、肝細胞がんに続いて2番目に多く、肝癌全体の約4%を占めています。頻度は比較的低いですが、近年増加傾向にあるとされます。原因として、肝内結石症、原発性硬化性胆管炎、肝炎ウイルスとの関連が報告されていますが、多くは正常肝に発生します。肝臓の末梢の胆管で発生する場合は黄疸、肝機能異常などの症状が出にくく、進行癌で発見されることも多くなっています。

治療

遠隔転移を認めない肝内胆管癌に対する治療は、肝切除術を第一に選択いたします。最も有効性の高い治療ではありますが、肝内胆管癌の進展様式に合わせて、肝切除術に加えて胆管切除やリンパ節郭清も行われ、部位や進行度に合わせた肝切除術が選択されます。また、腫瘍が肝門部に進展するものに対しては、肝門部領域胆管癌として、尾状葉切除を伴う肝葉切除+肝外胆管切除を行います(手術)

遠隔転移を伴うもの、根治切除不能と判断された肝内胆管癌に対しては、化学療法(抗癌剤治療)が選択されます。化学療法としては、G(ゲムシタビン)、C(シスプラチン)、S1(S-1)の3剤を組み合わせた治療を行います。当初切除不能と判断されたものの、化学療法に一定の効果を示し、切除術が可能になる症例(Conversion surgery)も少ないながら存在し、根治治療を目指した治療を行っております。

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