胆嚢疾患に対する内視鏡外科手術

腹腔鏡下胆嚢摘出術について

・1990年に日本で初めて導入され、腹腔鏡手術が広まるきっかけとなった手術であり、現在も日本で最も多く行われている腹腔鏡手術です。
・おなかに1-2cmの穴を4カ所開けて、おなかの中に二酸化炭素ガスを注入し、おなかを膨らませて、腹腔鏡で観察しながら胆嚢を摘出します。
・身体への負担が少なく、手術後は2~3日で退院が可能です。
・東北大学病院に通院中の方で、胆嚢疾患に罹患した方を中心に手術を行っていますが、様々な併存症を有しており、他院では手術が難しいような方にも対応しております。

対象疾患

・胆嚢結石症
・胆嚢ポリープ
・胆嚢腺筋症
・胆嚢癌疑い症例

胆嚢癌に対する腹腔鏡手術は保険適応になっておらず、原則開腹手術が行われます。しかし胆嚢癌は術前診断が難しく、正診率は5割程度と報告されています。つまり胆嚢癌が疑われて手術を行っても、多くの方は癌ではない疾患です。当科では、胆嚢癌の可能性はあるが、良性疾患の方が疑われるような方には、身体への負担を減らせるように腹腔鏡手術を選択する場合があります。

<< 前のページに戻る

ページのトップへ戻る