女性医師・女子学生の方へ

総合外科では女性医師が年々増えています !
臨床・研究・留学・子育てなどなど・・・さまざまなロールモデルが所属しています !
子育て中の女性医師もたくさんいます !


東北大学総合外科では女性医師の入局を歓迎しており、女性特有のライフイベントである出産・育児の両立と外科医としてのキャリアアップを支援・応援しています。

外科を志す女性の皆さんは、子供が生まれた後も外科医を続けることができるのか、子育てをしながら仕事との両立が可能なのか、専門医取得、学位取得が可能なのか、などなど心配があるかもしれません。
当科女性医師は約半数が子育て中ですが、仕事と育児を両立し、専門医や学位を取得した女性医師、仲間が多数おります。
出産・育児という貴重な経験を経て外科医としてのキャリアアップを目指す女性医師を医局として全力でサポートしています。

子育て女性医師も、子供のいない女性医師もみんな楽しくいきいきと仕事をしていますので外科に興味がある方はぜひ見学にいらしてください。また、随時説明・相談をさせていただきますのでお気軽にお問合せください。
   

総合外科の女性医師の現状

女性医師は現役医師の2割、国家試験合格者の3割という中、外科は日本外科学会会員の8.2%、新規入会者数は20%超となりなおも増加が予測されています。当科でも女性医師の入局者は20年間で8.4%、近年10年間では2.5倍になりました(図1)。 サブスペシャリティは各グループに渡っています(図2)。乳腺グループが多いのですが、近年ではすべてのグループで先輩女性医師が活躍しています。

勤務形態は大学病院、関連病院共に常勤が多いですが、非常勤、パート、時短勤務は相談によって選択可能です。また、入局イコール大学院というコースが多いですが、近年では相談に応じて臨床中心のコースも選択可能になっています(図3)。出産・育児により一旦修練が中断されるということもあり、サブスペシャリティの専門医所得はやや遅れ気味ですが、多くの医師が専門医取得を目指して頑張っています(図4)。女性医師の7割が既婚で、全体の約半数が子育て中です(図5)。出産育児を期に離職してしまうことが医師全体で大きな問題となっていますが、当科では離職した医師はおらす、全員復職を実現しています。復職の形態はそれぞれの家庭環境や希望を相談したうえで、外来や日勤などから開始するなどフレキシブルな対応が可能です。
 
画像
図1.総合外科入局者数
 
  • 図2.サブスペシャリティ(所属グループ)
    図2.サブスペシャリティ(所属グループ)
  • 図3.勤務形態
    図3.勤務形態
  • 図4.専門医取得状況
    図4.専門医取得状況
  • 図5.婚姻状況
    図5.婚姻状況
 

育児支援内容 総合外科&東北大学

総合外科の支援

子育て中は子供の急な発熱や、夜間の呼び出しに対応できないなど制限がつきものです。ひと昔前は夜間の呼び出しに対応するため寝ている子供を起こして連れて行った。。。などということが自慢げに語られた時代があったかもしれませんが、当科ではなるべくそのようなことがないように、育児の急性期には手厚いサポート体制をとっています。
具体的には、
育児中の当直や夜間の呼び出しは原則免除、外勤(いわゆるアルバイト)については近隣の病院の日勤を担当しています。
急な当番の変更はお互い助け合ってもちつもたれつの関係ですが、困ったときは必ず誰かが代わってくれるというあたたかい医局の雰囲気も自慢の一つです。
時間的に制限がある女性医師は日勤帯に精一杯できることを担当しています。

また当科では複数主治医制(チーム制)を取っているグループが多いため、家庭の状況に応じて週末の当番などを交代で担当して日ごろ支えてくれている側の医師も休めるように配慮しています。両親が近くに住んでいたり、ご本人の希望で、もちろん当直も担当できます。
 

東北大学の支援

2018年4月に院内保育園が定員25名から120名に拡充新設しました。
仙台市は待機児童が多い都市として有名で、なかなか保育所に入れないのが問題となっていましたが、定員120名という、大学病院では最大規模の保育所の新設によりこのような問題は解決されました。
逆に、育児中もなるべく制限なく仕事をしたい、当直も担当したいという先生もいることを想定して、2018年9月から終夜保育も行っています。

また急性期を過ぎた子供を預かってくれる病後児保育は2018年12月から軽症病児保育に適応拡大しました。
また、時短医員の対象拡大なども制度として整い、時代とともにハード面の環境整備も進んでいます。

星の子保育園  
東北大学 軽症病児・病後児保育室星の子ルーム  

 

女性外医師のキャリアパス例

多くの先生は初期研修のあと、関連病院で後期研修を数年年経験し、大学院入局というパターンが多いです。
図6は乳腺外科のキャリアパスの一例ですが、大学院の研究期間は時間的な融通が利きやすいためタイミングが合えば大学院時代に出産・育児を経験している先生も多くいらっしゃいます。
場合によっては休学なども利用しながらですが、現時点では多くの先生が医学博士の学位を取得しています。その後、関連病院や大学病院で修練を積み、外科専門医やサブスペシャリティの専門医を取得していきます。
出産・育児を理由に学位や専門医取得をあきらめる必要は全くありません。

図6.女性医師のキャリアパスの一例
図6.女性医師のキャリアパスの一例

それでは実際の女性先輩医師をご紹介したいと思います。
まずは2名の先生の紹介です。今後随時更新していきますのでお楽しみに!

 

原田成美先生(2000年卒):専門 乳腺外科

お子さん二人、留学経験もあり現在も第一線で仕事をされています!
 

自己紹介

家族構成: 夫(循環器内科医、単身赴任中)、長男、長女
両親は自宅から10km以内におり、困った時も困っていない時もいつでも頼りにしています。
 

キャリア

2000年 秋田大学医学部卒業、石巻赤十字病院 外科研修
2003年 東北大学大学院入学 旧第二外科入局、結婚
2004年 外科専門医取得 長男出産、長女出産
2009年 学位取得、夫の留学に伴い渡英
2010年 Queen Mary University (Prof. Ken Suzuki’s lab) 2011年 Imperial College London (Prof. Eric Lam’s lab)
2013年 Imperial College London (Dr. Laura Kenny’s lab)
2014年 東北大学病院 乳腺・内分泌外科
2016年 乳腺専門医取得
ひとこと
医師としてのキャリアは遠回りばかりしている私ですが、多くの方々に助けられ、現在があると思います。無駄になる経験はない、とすべてのライフイベントを貴重な糧になるものと考えるようにしています。
頼れるものは、とにかく頼る。(お手伝いさんと両親、食材の宅配、そして日本の優れた電化製品たち。)
子供はお世話をする対象ではなく、家事を一緒にこなすメンバーと考える。(共働きの友人からのアドバイス。お風呂の掃除やゴミ出しなど、何か一つに参加してもらう)
 
 
 

村上 恵先生(2009年卒)専門 胃腸外科

学位取得後、アメリカ国立衛生研究所(NIH)留学中でキャリアアップ中です!
 

キャリア

2009年 3月 秋田大学医学部医学科卒業
2009年 4月 JA秋田厚生連 仙北組合総合病院(現・大曲厚生医療センター)研修医
2013年 4月 東北大学大学院 消化器外科学入学
2017年 9月 大学院卒業・博士号取得
2017年12月~ アメリカ国立衛生研究所(NIH)留学中
ひとこと
研修医時代の指導医の「胃腸に何らかの病気があって食事を摂れなくなった人がまた食事を摂れるようになる、それをできるのが外科なんだよ」という言葉が胸に響き、私は胃腸外科の道を志しました。術前、周術期、術後のフォローなど一貫して患者さんと関わり、徐々に元気になって食事を摂れるようになっていく姿を見られることにとてもやりがいを感じています。
現在は、胃腸外科の先生のお導きもあり、大学院時代に短期留学したNIHに再度留学し癌の研究に携わっています。不慣れなことも多いですが、周囲の方々に支えていただき日々の生活を送っています。この貴重な経験を今後の臨床の場にも還元していけるよう、多くのことを吸収していきたいと思います。